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七章 「『幸せ割引』④〜二人以上で『幸せ割引』を使う場合〜」

Author: 桃口 優
last update Last Updated: 2025-09-05 02:07:13

 『幸せ割引』を夫婦または血縁関係のある人と一緒に使う場合、その人たちの『幸せ度合い』を合算して、平均化することができる。

 もちろん、合算して『幸せ割引』を受けるかどうかは個人の自由だ。そもそもそこまで決められていては、まるで誰かに私たち自身を管理されているかのようだから。

 実際、今回のカラオケ代のように私は合算して『幸せ割引』を受けないことを、毎回自分の意思で選んでいる。

 決して彼と一緒が嫌なわけではなく、これは自由の問題なのだ。

 自由の保障は、『幸せ割引』ではほぼ優遇措置はないけれど、同じぐらい大切なことだと私は思っている。

 人は何かをしたいと思った時、誰かに多くのことを制限されるとなかなか満足感は得られないから。

 どうして『幸せ割引』に、自由の保障が含まれていないのかな?

 とにかく二人以上で合算して『幸せ割引』を受けるなら自分の『幸せ度合い』が上から何番目か数え、合算したい人の数にその数を足し、合算する人の人数で割ったものがその人たちの『幸せ度合い』の高さとなる。所謂平均値の出し方と同じだ。

 具体的に言うと、私はピンクで上から一番目のもの、彼はグリーンで上から三番目のものだから、足すと四になる。二人なので、その数を二で割ると二になる。だから、私たち二人の『幸せ度合い』は二番目のイエローになる。

 私たちは二人だから計算しやすいけど、人数が多いくなると計算も結構大変になりそうだ。

 一方で、一緒にいる人の間に血縁関係がない場合、合算することはできない。

 どんなに大勢でも、いくら偉い人でも、例外なく『幸せ割引』を合算して使うことはできない。

 どうやって血縁関係がある人がわかるかというと、まず人差し指の指紋のある方の指の形を国民全員が登録している。

 その形をデータ化し、血縁関係があるか判断するのだ。

 ここでも『幸せ度合い』と同様に、形が登場してきた。

 私は今まで形にこだわったことがほとんどないし、国に自分の指の形を登録することにも、そんなに抵抗感はなかった。

 登録自体すぐに終わったし、大変でもなかった。

 確かに指紋の登録だとなんだかやましい感じがするけど、形なら多くの人も私と同様に気にしないかと感じている。

 ちなみに膨大なデータの中から、その人たちに血縁関係があるかどうかを瞬時に判断できる機械を、どのお店も導入しているから判断する側は簡単にできる。

 でも、なぜ『幸せ割引』の合算も、全ての人が対象じゃないのかな?

 基本的には制度を使える人と使えない人を作ったのは、不平と不満を世の中からなくすためと家族を大切にするためとされている。

 でも、本当にそれは十分に機能しているか私は疑問に思った。

 私は先程カラオケ店で、他人に突然感情をぶつけられた。相手もいい思いはしていないだろうけど、私も傷をついた。

 そんなことが簡単に起きるのに、不平と不満は前よりもなくなっていると言えない気がする。

 それに『前』とは一体いつを指しているのだろう。そこを曖昧にされたら、どう比べていいかわからない。

 また、『幸せ度合い』が『ピンク』じゃない人は、『ピンク』の人に対してどんな感情を抱いているのかな?

 私は、そんなことを一度も考えたこともなければ、周りの人に聞いたこともなかった。

 自分の考えの狭さに、へこんだ。

 もし他の人全てが、カラオケ店のあの人のように思っていると考えると急に怖くなった。

 私は嫌われることを、あることから彼だけじゃなく全ての人に対して異常に恐れている。

 人と話すことは、私にとってはとても大変で、いつもすごく緊張している。体にも自然と力が入ってしまう。

 どうしたら嫌われないだろうと、いつも頭を悩ませながら発言している。いや、極力自分の意見を言わないようにしている。

 だから、基本私は相手の話や考え方に相槌を打つだけにしている。

 一方、家族にたいしては夫は特例だけど、それ以外の家族にはほとんど私は興味がない。そもそも、私は人や物にたいして全体的に興味が薄いのかもしれない。

 家族だから無条件で心を許すことが、私にはなんだかできない。

 子どもにも感情があるのだから、親を無条件で好きになる必要はないとさえ思っている。

 無理に好きになっても、いいことなんてない。

 そんなことを考えていると、『家族』って、一体何だろうと思えてきた。

 ただの人の集まりではないのはわかるけど、何か意味のあるようには私には思えなかった。

 『家族』と『他人』は、そんなに違いがあるかな?

 世の中には不思議なことがたくさんあるのかもしれない。

 家族じゃなければ、大切にせず優しくもしないというのはなんだかおかしい気がする。

 夫である彼も家族だから大切にしているのではない。

 彼の人間性が素敵だから、大切にしたいと思っている。

 考え事をしているといつの間にか家に着いていた。

 まだ陽は沈んではいないけど、急に激しい寒さを感じた。

 その寒さが、彼と初めて出逢い、恋に落ちたあの日のことを思い出させたのだった。

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